【 『介護ロボットがもたらす変革&未来社会の可視化/介護ロボットの進化による未来予測≪2014-2034≫~未来絵編~』 - はじめに - より 】
"介護ロボット業界" は、今後20年でいったいどのように変わるのか?イノベーション (変革) ポイントをしっかり捉え、1シーン毎に直感的に分かりやすくイラスト (未来絵) 化&未来予測して欲しい!こうしたリクエスト (声) を数多くの方々から頂いた。
特に、 "介護ロボット" に着眼するメーカー、販社または関連会社の研究開発部門の方々、ならびに "介護ロボット" に着眼するメーカー、販社または関連会社に対してソリューションやサービス、プロダクツ (製品・部品) を提供する企業の皆さまからである。
今や 「イノベーション (変革)」 が各業界・分野毎に叫ばれている時代。その 「イノベーション (変革)」 によってどのような未来が創造されるのか?先端技術調査や業界キーマンへの多面的なインタビューを通じて、5年後、10年後、20年後の未来を予測し、来るべき社会の未来像を可視化・イラスト化 (未来絵化) することが求められている。
こうした声を受けて、ESP総研では 「介護ロボット」 分野を中心に徹底的に最先端技術調査を実施し、その中で、時間軸で見て 「未来カットシーン」 「最先端カットシーン」 など、尖がっている 「観点」 については網羅的に全てを抽出した。
重視した抽出条件は、「将来、"介護ロボット" に着眼するメーカー、販社または関連会社の研究開発に役立つかどうか?」 「将来、"介護ロボット" に着眼するメーカー、販社または関連会社に対してソリューションやサービス、プロダクツ (製品、部品) を提供する企業にとって役立つかどうか?」 「時間軸で見て、最先端 あるいは 近未来・遠未来のシーンかどうか?」 「斬新さ (サプライズ) があるかどうか?」 「観点の鋭さ=尖がっているかどうか?(製品開発や技術開発に役立つかどうか?)」 「気づき・アイデアとなっているか?」 などである。これらのハードルをクリアした 「観点」 (ユニークで斬新な観点) は網羅的に全て抽出した。
今回、ESP総研では総力を結集して "介護ロボット" がもたらす変革 (イノベーション)&未来社会の可視化/"介護ロボット" の進化による未来予測 ≪2014‐2034≫~未来絵 編 ~ レポート を刊行するに至ったが、当該調査&未来絵制作の担当者が、以下の調査&未来絵制作 (イラスト化) 所感を述べているので、参考にして頂きたい。
「介護ロボット」 の調査を多面的に実施した結果、注目する観点について、「介護ロボット」 の未来には 「被介護者」 「介護者」 の生活を向上させることが求められている。そんな、「介護ロボット」 の未来に向けて様々な研究が進められている。その 「キーポイント」 となるのは 「代行」 と 「補助」 である。
まずは 「代行」 についてであるが、「被介護者の代行」 とは、体の動かない 「被介護者」 の指示に従い物を手渡してくれるロボットである。それらは 「被介護者のできない行動を代行」 することにより、健常時と変らないような生活に近付けてくれるだろう。「介護者の代行」 とは、被介護者の排泄時の姿勢維持をしてくれるロボットであったり、一日何度も行われる排泄をしてくれるロボットを指す。それらは 「介護者の業務を代行」 することにより、より効率的に、且つより安全に介護サービスを提供するようになるだろう。
次に 「補助」 についてであるが、「被介護者の補助」 とは、自由が利かなくなってきた指先や、全身をスムーズに動かすことができるようにしてくれるロボットである。体を動かすことが不便になることで体を動かす機会が減少することは、さらなる体の衰えを招く。それらを補助することは、さらに 「被介護者」 の体のリハビリに繋がり、さらに健康の向上を促すことになる。「介護者の補助」 とは、重労働に携わる介護者の腕・腰・脚などの負担を軽減するパワードスーツであったり、乗り降りの手間を省ける可変型ベッドを指す。毎日多くの作業をこなす介護者の負担を減らすことは業界内の事故を減らすことにも繋がり、さらなる介護サービスの向上に繋がる。
現在、日本社会では、介護業界においては深刻な人手不足といった問題を抱えている。そんな人手不足問題を解決するために、介護業界における作業の効率化は急務と言えるだろう。しかし、だからといって、業界内のサービス品質の低下、事故の増加等を招いてはならない。そのために、数多くの技術開発が行われているが、その最先端となるのが 「介護ロボット」 ではないだろうかと、本調査を通じて強く感じた次第である。
皆さまからの強い期待とリクエストによって、"介護ロボット" がもたらす変革 (イノベーション)&未来社会の可視化/"介護ロボット" の進化による未来予測 ≪2014‐2034≫ ~未来絵 編 ~ をレポート化することとなったが、この調査報告書が 「介護ロボット」 に着眼する全ての皆様の研究開発 (R&D) 活動ならびにマーケティング活動に貢献できることを心から切に望むものである。