▼ 最も恐ろしいと思う大地震の二次災害は 「街の広域にわたる大規模火災」(24.7%)、続いて 『建物の倒壊』 (24.2%) の順に
震度6以上の大地震が起きたときに、現在住んでいる住居や周辺環境で起こる可能性が高いと考えられる被害について、複数選択可能な設問形式でたずねたところ、『電気・ガス・水道などの停止』(81.4%)、『室内の家具などの転倒』(76.3%)、『建物の倒壊』(70.6%)が上位を占める結果となった。 一方、大地震の被害として 「最も恐ろしいと思う被害」 について、同じ選択肢を挙げて単一選択の設問形式でたずねた結果、『街の広域にわたる大規模火災』(24.7%)、『建物の倒壊』(24.2%)、『隣接する数件の建物の火災 (延焼)』(8.3%)となった。
▼ 10人中7人程度は広域避難場所を把握
近所の避難場所を把握している人は全体 (n=165)の70.3% と比較的高い比率であった。また、災害時に避難場所へ移動する際に考えられる支障について、複数選択可能な設問形式でたずねたところ、『パニックに陥った多くの避難者に巻き込まれる』(25.9%)、『建物やブロック塀 (へい) などの倒壊で道が通れなくなる』(24.6%)という結果になっている。『広域避難場所が遠すぎる』という回答が全体の14.6%を占める比率で存在している。
▼ 大災害の被験者(n=165)が実感した「あってよかったもの」「なくて困ったもの」 の1位は共に 『水』
大災害の被験者(n=165)に聞いた災害時に 「あってよかったもの」 の上位は『飲料水』(46.1%)、『保存食・非常食』(30.9%)、『携帯ラジオ』(27.9%) という結果に。また、「なくて不便だったもの」 の上位は『水』『トイレ』『電気』『ガス』とライフラインに集中する結果となった。
▼ 「災害時の家族の集合場所を決めている」 17%、「あらかじめ伝言方法を決めている」 8.9%、いずれも低比率にとどまる結果に。
大災害の被験者(n=165)のうち、41.8%の人が電話が通じず、家族の安否が確認できなかったことに困ったと回答している。一方、回答者全体(n=1,040)で見た場合、実際に災害時に集合場所を決めている人は全体の17%、電話が通じないときの伝言方法を決めている人はわずか8.9%にとどまる結果となった。
また、『NTT 災害用伝言ダイヤル (171)』 は全体の 67.3% に認知されており、他の災害用伝言板サービスに比べ、最も認知されている伝言方法という結果が出ている。
( 『NTT 災害用ブロードバンド伝言板 (web171)』 11.3%、携帯電話各社 災害用伝言板 38.5% )
▼ 発生前に地震が起こることがわかった場合、優先して行うことは『家にいる人に声をかける』(20.8%)
震源に近い地震観測点で観測される初期微動(P波)の波形から到達時刻や震度を推定し、各地への到達時刻や震度を、いち早く予報する緊急地震速報。10秒前に大地震が告知されたら真っ先にする行動を1つだけ選んでもらう形式でたずねたところ、上位から 『家にいる人に声をかける』(20.8%)、『外に出る』(12.8%)、『玄関をあける』(12.0%) という結果になった。一方で、『何もできないと思う』という回答も13.7%を占める結果となった。
※ 上記の調査結果は、独自基準による回答データの精査を行った上での分析結果となります。ローデータの精査基準によっては、分析結果に差異が生じる可能性がありますことを、あらかじめご了承ください。