【調査結果一部ご紹介】
◆ 無糖系飲料市場 は、2008年・2009年と2年連続でマイナス成長。
2010年も景気の回復動向に左右されやすい市場になっているが、ティーバッグやその他タイプ (粉末、顆粒など) が堅調に推移していることや、無糖系飲料市場の72.7% (2009年見込) を占める無糖系ドリンクが多くの企業によってテコ入れされていることから、市場規模はほぼ前年並みになると予想される。
無糖系飲料市場全体 (ドリンク、リーフ、ティーバッグ、その他=粉末・顆粒など) の出荷額ベースの市場規模 は、2007年1兆5,373億5,100万円 (対前年比102.0%)、2008年1兆5,069億7,500万円 (98.0%)、2009年見込1兆4,647億9,400万円 (97.2%)、2010年予測1兆4,666億7,000万円 (100.1%)。
◆ 無糖系ドリンク市場 では、市場を牽引してきた緑茶が2006年以降マイナス成長を続けていることや、近年清涼飲料業界をもリードしてきたミネラルウォーターが2009年には前年実績を割るなどがマイナス材料になっている。
無糖系ドリンクの市場規模 は、2007年1兆1,317億300万円 (対前年比102.8%)、2008年1兆1,036億4,100万円 (97.5%)、2009年見込1兆648億9,200万円 (96.5%)、2010年予測1兆674億7,100万円 (100.2%)。
◆ 無糖系ドリンクの中心である 無糖茶系ドリンク の上位品目は、一般消費者の認知度の高い緑茶やブレンド茶、ウーロン茶、麦茶、ジャスミン茶などだが、今後の伸長が期待できる品目は、紅茶 (無糖・ノンシュガー)、ジャスミン茶、ハーブ茶、麦茶、健康茶 (柿の葉茶、サラシア茶、ソバ茶、ドクダミ茶、ハトムギ茶、羅布麻茶、ルイボス茶) などである。
無糖茶系ドリンクの市場規模 は、2007年7,938億300万円 (対前年比100.3%)、2008年7,501億9,100万円 (94.5%)、2009年見込7,125億5,200万円 (95.0%) で、2010年予測7,073億7,100万円 (99.3%)。
◆ 他の無糖系ドリンク (コーヒー、ミネラルウォーター、海洋深層水) の市場規模 は、2007年3,379億円 (対前年比109.2%)、2008年3,534億5,000万円 (104.6%)、2009年見込3,523億4,000万円 (99.7%)、2010年予測3,601億円 (102.2%)。
ミネラルウォーター は2004年から4年連続2桁成長を続けたが、2009年は前年比▲3.1%と見込まれる。しかし、ミネラルウォーターのシェア (2009年見込) は、清涼飲料 (ドリンク) で6.2%、無糖系ドリンクで20.6%を占めており、成長カテゴリーとも目されていることから、今後の復調の可能性は高い。
無糖系コーヒー は微糖コーヒーとの棲み分けや競合対策が課題だが、女性層や若年層などユーザー層の裾野を広げ、着実に需要を伸ばしている。
◆ 無糖茶系飲料のリーフの市場規模 は、2007年2,634億5,300万円 (対前年比98.6%)、2008年2,581億7,600万円 (98.0%)、2009年見込2,519億2,400万円 (97.6%)、2010年予測2,485億9,400万円 (98.7%) と2002年以降縮小している。
今後の伸長が期待できる品目は、麦茶、ハーブ茶、プーアール茶、ブレンド茶、健康茶 (ウコン茶、柿の葉茶、ギムネマ茶、ギャバロン茶、グァバ茶・シジュウム茶、黒豆茶、桑の葉茶、サラシア茶、ソバ茶、ドクダミ茶、杜仲茶、ハトムギ茶、ルイボス茶) など。
◆ 無糖茶系飲料のティーバッグの市場規模 は、2007年1,359億1,500万円 (対前年比101.9%)、2008年1,386億7,100万円 (102.0%)、2009年見込1,412億3,900万円 (101.9%)、2010年予測1,436億4,800万円 (101.7%)と不況にかかわらず着実に拡大している。
今後の伸長が期待できる品目は、緑茶、麦茶、紅茶、ジャスミン茶、プーアール茶、ハーブ茶、ブレンド茶、健康茶 (ウコン茶、柿の葉茶、ギムネマ茶、ギャバロン茶、グァバ茶・シジュウム茶、黒豆茶、桑の葉茶、シモン茶、ソバ茶、ドクダミ茶、杜仲茶、ハトムギ茶、ルイボス茶) など。
◆ 無糖茶系飲料のその他タイプ (粉末、顆粒など) の市場規模 は、2007年62億8,000万円 (対前年比106.1%)、2008年64億8,700万円 (103.3%)、2009年見込67億3,900万円 (103.9%)、2010年予測69億5,700万円 (103.2%) と1999年以降、プラス成長が続いている。
今後の伸長が期待できる品目は、緑茶、ブレンド茶、健康茶 (ギャバロン茶、クマザサ茶、桑の葉茶、サラシア茶、シモン茶など)。
◆ 無糖茶系飲料に含まれる健康茶飲料 (調査対象24品目) の市場規模 は、2007年385億5,600万円 (対前年比97.4%)、2008年400億7,500万円 (103.9%)、2009年見込400億3,400万円 (99.9%)、2010年予測403億6,000万円 (100.8%)。
ここ数年の健康茶市場は、法規制強化 (薬事法、健康増進法、景品表示法など) の影響で、ヒット商品が生まれにくい状態が続いている。
しかし、2008年秋以降は世界同時不況の影響で、外食費を抑える内食回帰が進むとともに、医療費の削減や生活防衛のために健康志向がさらに強まっていることから、毎日の食生活やティータイムに利用することで健康に寄与できる健康茶のニーズが高まっている。
また、消費者の安全・安心志向に対応するため、多くの企業が原材料のトレーサビリティの確立を推進するにともない、純国産品や有機JAS認証製品の需要が堅調に伸びている。
セールスポイントでは、ダイエット・肥満防止、美容、抗血糖上昇、血圧降下、動脈硬化予防、抗酸化、抗アレルギー、整腸、抗ストレス、免疫賦活などの人気が高い。
◆ 国が定めた特定保健用食品の表示許可を取得している "トクホ茶" は、これまでヤクルト本社 「蕃爽麗茶」 やカルピス 「健茶王」、花王 「ヘルシア緑茶」、サントリー食品 「黒烏龍茶」 などの大ヒット商品を輩出し、無糖茶系飲料の "カンフル剤" として機能してきた。
しかし、節約志向・価格志向の高まりによって一般の茶系飲料よりも割高で、医薬品のように即効性が期待できないトクホ茶の需要は低下する傾向にある。
今後は、消費者のライフスタイルに即した生活改善プランにトクホ茶を取り入れた提案と、"価格に見合った付加価値" であることをわかりやすく確実に伝達することが、拡販には必要不可欠である。
◆ 近年は、消費者の安全・安心志向や低価格志向に対応した、流通 (GMS、CVS、量販店チェーン、100円ショップなど) や外食 (弁当など) などの PB (プライベートブランド) 商品 が増加している。
2008年秋以降は経済不況を背景に、大手流通チェーンやCVSのPB商品が順調に実績を伸ばしているが、その影響で、客単価が低下していることや、NB (ナショナルブランド) 商品の特売が日常化しつつあることが、市場縮小の要因になっている。
※ これらの調査結果はいずれも、当市場調査レポート 『無糖系飲料・健康茶大全2010』 に掲載されています。