▼ 『ソーシャルコマース市場動向と予測』 エグゼクティブサマリー / レポートガイドライン
最近、電子商取引の一種であるソーシャルコマース旋風が起こっている。ソーシャルコマースとは、SNSを利用した電子取引の一種で、人と人とが結びついて商品及びサービスを購入することを意味する。
ソーシャルコマース市場が注目されている理由は、そのおどろくべき市場の成長力である。このサービスは、グルーポンの成功以降、世界各地に関連サービスが拡大している状況にある。市場規模も成長が見られる点においても、現在新規ビジネスモデルとして注目されている分野である。
ソーシャルコマースがこのような早い成長傾向を見せている背景には、スマートフォンの普及・拡大とSNS利用者の増加を主な要因としてあげることができる。すでにフィーチャーフォン時代からモバイルコマースとSNSが利用されてきた国内市場とは異なり、海外市場ではスマートフォンの普及によって消費者がいつでもインターネットを利用できるようになり、SNSの知人らを通じてソーシャルコマースを宣伝することで、この分野の成長を後押ししている。
しかし、ソーシャルコマースがいつまで現在のような爆発的な成長傾向を維持できるかは未知数である。特に、ソーシャルコマースは来年を起点として構造調整期を経た後、従来の市場領域のように安定期に入る可能性が大きい。
[図] 世界のソーシャルコマース市場規模の予測 (単位: 億ドル)
スマートフォンの普及とSNS利用者の増加、関連基盤技術の発達により、2012年まではソーシャルコマース市場は早い成長傾向を維持するものとみられる。
問題はその次である。ソーシャルコマースの成長に伴う各種副作用がいくつかの側面から提起されているが、特にサービスの不備が大きな問題となってきている。これは、ソーシャルコマースの成長にあって、非常に重要な問題である。ソーシャルコマースの根幹が 「バイラルマーケティング」、すなわち、SNSによる口コミマーケティングが中心となるという点から、こういった問題は購入者の敬遠につながる可能性が大きく、市場自体の沈滞をもたらす可能性もあるといえる。
現在、新たな収益モデルとして脚光を浴びているものの、今後、ソーシャルコマースは多分野と比較して早い構造調整過程を経た後、多くの事業者の乱立によって個別事業者の収益が格段に落ちる可能性が濃厚である。”半額割引”だけを武器として”仲介手数料”のみに依存するなら、このような傾向はさらに加速化するものと予想される。
したがって、本レポートは、現在急速に成長中のソーシャルコマースについて、基本概念および類型、長短所を中心に、成功および失敗要因と現在の国内および韓国とその他海外地域の動向、そして今後の展望および示唆点について作成した。特に韓国の動向に注目した理由は、2009年11月末のiPhone導入以降、韓国市場のスマートフォン利用率はわずか1年の間に携帯電話加入者全体の1%未満から10%以上にまで急成長を遂げ、2011年初頭現在、ソーシャルコマースは、韓国市場のスマートフォン普及と付随したモバイルビジネス分野として最も急成長している分野である。そのため、韓国および海外市場で本格的に成長しているソーシャルコマース動向を分析することは、国内でもスマートフォン普及が本格化している現時点において、スマートフォン中心のモバイルコマースおよびソーシャルコマースへの進化に向けた戦略構想に対する貴重な参考資料となるであろう。
本レポートは、ROA Holdings日本本社および韓国支社のアナリストによるオン/オフライン調査および関連インタビューに基づいて作成された。ITインフラとスマートフォン、SNS関連分野の顧客を対象に、関連市場の新たな分野としてのソーシャルコマースの展望に対する内容を中心としている。