【調査結果一部ご紹介】
■ 2010年も景気の低迷が続いたが、記録的な猛暑・残暑を追い風に無糖系ドリンクが伸長し、ティーバッグやその他タイプ (粉末、顆粒など) も簡単便利志向を受けて堅調に推移したことから、無糖系飲料市場全体では3年ぶりに前年実績をクリアすると見込まれる。
2011年も消費マインドは低迷が続いており、さらに2010年の猛暑効果の反動も考慮すると、市場規模は再びマイナスに転じると予想される。
無糖系飲料市場全体 (ドリンク、リーフ、ティーバッグ、その他=粉末・顆粒など) の出荷額ベースの市場規模は、2009年1兆4,823億6,600万円 (対前年比98.4%)、2010年見込1兆4,904億7,800万円 (100.5%)、2011年予測1兆4,786億9,700万円 (99.2%)、2012年予測1兆4,777億5,400万円 (99.9%)。
■ 無糖系ドリンク市場は、2008年・2009年と2年連続でマイナスとなり、2010年の伸長率も清涼飲料 (ドリンク) 市場の全体平均 (101.5%) に届かない見込みである。
しかし、無糖系ドリンクは清涼飲料 (ドリンク) 市場の30.5% (2010年見込) を占めており、消費者の生活に密着した飲料になりつつある。また、多くの企業が主力分野と位置づけ、自社ブランドの育成を強化していることから、将来的には復活の可能性は十分あるといえる。
無糖系ドリンクの市場規模は、2009年1兆842億1,500万円 (対前年比98.2%)、2010年見込1兆933億4,700万円 (100.8%)、2011年予測1兆827億1,200万円 (99.0%)、2012年予測1兆836億7,400万円 (100.1%)。
■ 無糖系ドリンクの中心である無糖茶系ドリンクの上位品目は、一般消費者の認知度が高い緑茶やブレンド茶、ウーロン茶、麦茶、紅茶(無糖・ノンシュガー)、ジャスミン茶などである。
また、今後、伸長が期待できる品目は、紅茶(無糖・ノンシュガー)、ジャスミン茶、ハーブ茶、健康茶(サラシア茶、甜茶、ハトムギ茶、メグスリノキ茶、羅布麻茶、ルイボス茶)など。
無糖茶系ドリンクの市場規模は、2009年7,181億1,500万円 (対前年比95.7%)、2010年見込7,233億2,700万円 (100.7%)、2011年予測7,103億1,200万円 (98.2%)、2012年予測7,072億400万円 (99.6%)。
■ 他の無糖系ドリンク (コーヒー、ミネラルウォーター、海洋深層水) の市場規模は、2009年3,661億円 (対前年比103.6%)、2010年見込3,700億2,000万円 (101.1%)、2011年予測3,724億円 (100.6%)、2012年予測3,764億7,000万円 (101.1%)。
ミネラルウォーターは2001年から販売額・販売量とも8年連続で前年実績を更新してきたが、2009年には販売量が2008年を下回り、2010年は販売額・販売量とも前年割れが見込まれる。しかし、成長カテゴリーとして中長期的な戦略でテコ入れを図る企業が多く、今後の再成長が期待される。
無糖系コーヒーは微糖コーヒーとの競合が激化しているが、“ゼロ系コーヒー”などの多彩な新商品を投入して、健康志向や本格志向のユーザーを着実に開拓し、需要を伸ばしている。
海洋深層水は景気の低迷の影響で、割高感が払拭できず、新規ユーザー開拓が停滞傾向にある。
■ 無糖茶系飲料のリーフの市場規模は、2009年2,500億4,200万円 (対前年比96.8%)、2010年見込2,458億1,900万円 (98.3%)、2011年予測2,412億3,400万円 (98.1%)、2012年予測2,379億3,400万円 (98.6%)と2002年以降縮小している。
今後の伸長が期待できる品目は、ジャスミン茶、ハトムギ茶、プーアール茶、ブレンド茶、健康茶 (ウコン茶、柿の葉茶、ギムネマ茶、ギャバロン茶、グァバ茶・シジュウム茶、黒豆茶、桑の葉茶、サラシア茶、ソバ茶、ドクダミ茶、ハーブ茶、ルイボス茶) など。
■ 無糖茶系飲料のティーバッグの市場規模は、2009年1,413億5,800万円 (対前年比101.9%)、2010年見込1,442億8,400万円 (102.1%)、2011年予測1,475億2,800万円 (102.2%)、2012年予測1,487億1,800万円 (100.8%)。厳しい市場環境が続いているが、ドリンクやリーフからユーザーを取り込み、着実に伸長している。
今後の伸長が期待できる品目は、紅茶 (無糖・ノンシュガー)、ジャスミン茶、ハーブ茶、プーアール茶、ブレンド茶、緑茶、健康茶 (アガリクス茶、ウコン茶、柿の葉茶、ギムネマ茶、ギャバロン茶、グァバ茶・シジュウム茶、黒豆茶、桑の葉茶、サラシア茶、シモン茶、ソバ茶、ドクダミ茶、ハトムギ茶、ルイボス茶) など。
■ 無糖茶系飲料のその他タイプ (粉末、顆粒など) の市場規模は、2009年67億5,100万円 (対前年比104.1%)、2010年見込70億2,800万円 (104.1%)、2011年予測72億2,300万円 (102.8%)、2012年予測74億2,800万円 (102.8%)と1999年以降、成長し続けている。
今後の伸長が期待できる品目は、ブレンド茶、緑茶、健康茶 (ギャバロン茶、桑の葉茶、高麗人参茶、サラシア茶、シモン茶) など。
■ 無糖茶系飲料に含まれる健康茶飲料 (調査対象24品目) の市場規模は、2009年393億5,600万円 (対前年比98.2%)、2010年見込377億1,800万円 (95.8%)、2011年予測377億6,200万円 (100.1%)、2012年予測371億4,900万円 (98.4%)。
人気の高いセールスポイントは、ダイエット・肥満防止、美容、抗血糖上昇、血圧降下、動脈硬化予防、抗酸化、整腸、抗アレルギー、抗ストレス、免疫賦活、抗菌・抗ウイルス血流促進など。
今後、伸長が期待できる品目は、アガリクス茶、ウコン茶、柿の葉茶、ギムネマ茶、ギャバロン茶、黒豆茶、桑の葉茶、高麗人参茶、サラシア茶、シモン茶、ドクダミ茶、ハトムギ茶、ルイボス茶など。
■ 国が定めた特定保健用食品の表示許可を取得している “トクホ茶” は、これまでにいくつもの大ヒット商品を創出し、無糖茶系飲料市場を活性化している (ヤクルト本社 「蕃爽麗茶」、カルピス 「健茶王」、花王 「ヘルシア緑茶」、サントリー食品 「黒烏龍茶」など)。
しかし、消費者の節約志向・価格志向が高まっているため、価格に見合った付加価値を消費者にわかりやすく伝達し、トクホ茶を取り入れた生活改善プランを提案できない商品は需要が伸び悩んでいる。サントリー食品の 「胡麻麦茶」 のように 『4週間チャレンジキャンペーン』 などを行い、継続飲用の促進を図る必要がある。
■ 近年は、消費者の安全・安心志向や低価格志向を受けて、流通 (GMS、CVS、量販店チェーン、100円ショップなど) や外食 (弁当店など) などのPB (プライベートブランド) 商品が増加している。
全般的に堅調に需要を伸ばしているが、PBのアイテム拡充にともない、NB (ナショナルブランド) の値引き競争に拍車がかかるだけでなく、PB間の価格競争も生じている。
※ これらの調査結果はいずれも、当市場調査レポート 『無糖系飲料・健康茶大全2011』 に掲載されています。